食品添加物は体に悪いのか?
はじめに
最近気になっていることです。
これはあくまで一個人の考えです。
今はたくさんの情報で溢れかえっている時代です。
自分で情報の取捨選択をすることが大事だと思います。
私もまだまだ勉強中です。私の意見が正しいとは一つも思いません。
一個人の意見として見てください。
食品添加物のイメージ
高校生の時、大学進学に向けて本を購入しました。
私が進学を目指していたのは管理栄養士養成課程のある大学です。
そのため、栄養や食品に関する本を読まないと!と思い食品添加物について書かれた本を購入しました。
これですね。
その本を読んだときに率直に思ったのが
「私の好きなもの(コーラとか明太子とか)食べれないじゃん!!!」
そう、日常には発がん性などの可能性がある食品添加物を含んだ食品がたくさんあります。
この時素直に「食品添加物って体に悪いんだ…」「ハム好きなんだけど…」「コーラ…」と落胆した記憶があります。
「でも、好きなんだもん食べたいよな~」とも思いました。
時は流れ2021年。部屋の片づけをしていると、その当時に購入した本が出てきました。
懐かしい~とパラパラ。「うん、今全然普通に食べてるわ。一応この本はとっておこう」とそっと置きました。笑
私はInstagramもやっています。徘徊するのが大好きです。その中の投稿の一つで、私と同い年の管理栄養士さんの投稿+ブログを見つけました。
食事をとれない患者さんに添加物まみれの食事を与える、
妊婦さんに葉酸サプリを勧める
管理栄養士は添加物を勧める職業なのか
この文章に衝撃を受け、悲しくも思います。
「食品添加物」=悪い
というイメージは食のプロでさえ持っていて、それを発信することに。
この方がどのような意図で発信したのかはわかりかねますが。
食品添加物は体に悪いと発信したのか、ただ単に余計な味付けなくシンプルな食事を発信したいのか。
私は前者の受け取りをしました。
youtubeも見てみました。同じように食品添加物はとらない方が良いと発信している管理栄養士の方もいました。
コメント欄を見ると、それに賛同している方が圧倒的に多い。
テレビやネットニュース、SNSでもそういう記事を見ます。
あとは食品についてのニュースがより、不安をあおっているんだと思います。
食品偽装(表示偽装)も過去に何度か報道されているので不信感もありますよね。
私は学校で「食品添加物は体に悪いから摂らないほうが良い」ということを言われたことはないです。
私たちが生活していく中で、生きていく中で必要なものだと思います。
そもそも食品添加物とは?
「食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。」
厚生労働省:食品添加物概要https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html
例えば豆腐に使われている「にがり(豆腐を固めるもの)」も食品添加物です。
ベーコンに使われている「塩」、ジャムに使われている「砂糖」も保存のために使われてきている「食品添加物」です。
食品添加物は加工食品が工場から作られて、店舗へ運ばれ、私たち消費者のもとへ届くまで安全性を保つために必要なものです。
厚生労働省のサイトに行くと、私たち消費者に向けてわかりやすい資料も掲載しています。
食品添加物は安全性を確認したうえで食品に使われています。
とはいえ、発がん性の物質が含まれているのも事実です。
「完全に安全」というわけでもありません。
だからと言って「絶対に体に悪い」というわけでもないです。
私もまだ勉強中なのであいまいな表現です。
あとで紹介する本の著者もこう述べています。
「食品添加物として認められている物質を食品添加物として認められている使用条件で使うなら安全なのです。食品だから安全なのではなく、食品として全体的に健康的な食生活の一部として適切に食べれば安全ということと同じです。」
「発がん性の物質が含まれているから食べてはいけないよ!控えた方がいいよ!」「添加物で発色剤、防腐剤が入ってるやつはがんになる」という人や本もありますが、体に影響が出ない(出ないとはいえないかも)範囲で添加しているはずです。
それにがんの原因は食品添加物だけではないと思います。
一要因です。
薬も用量用法を守ることで力を発揮すると思います。(副作用もあると思いますが)
食品添加物もそれと同じようなことだと私は解釈しています。
書いていくともっと長くなるので…
厚生労働省や食品添加物について書かれている本を読むといいかもしれません。
私は次に紹介する本をお勧めします。
食品添加物について書かれている本
「食品添加物はなぜ嫌われるのかー食品情報を「正しく」読み解くリテラシー」という本がとてもわかりやすくて読みやすかったです。
私は電子書籍で購入しました。
本当は紙で欲しかったのですが、外に出るのが面倒&早く読みたいのもあり…。
安く購入したい方はメルカリ探してみるのもいいと思います。
ただ、あまり出品されていなかったのが残念…。
出品されてもすぐに売れていました…。
食品添加物について成分などが細かく書いてあるというよりは、食品添加物にまつわる背景、社会問題、各国の取り組み、データの読み取りについて書かれています。
海外でのオーガニックにまつわる事件、ベビーフードのひじきの裏側。
読んでみて買って後悔はしなかったです。むしろ勉強になりました。
私は学生の時にこの本に出会いたかった…
最後に
食品添加物は絶対に安全とも、絶対に体に悪いとも言えません。
食品添加物が入っているものを購入するか、無添加のものを購入するのかは私たち消費者一人一人が選択することだと思います。
情報の精査もしなくてはいけないけれど、それが一番難しいとも思います。
食品表示偽装や食中毒。食の安全に関する報道やSNSの情報はどこか極端なきがします。
知識のある管理栄養士ですら極端な発信をする方がいるのだから、消費者や知識の少ない人は、そういう人たちの情報や言葉を信じると思います。
私は今、管理栄養士として勤務はしていませんが生きていく中で常に情報は取り入れようと思っています。
ただそこで全てを鵜呑みにしてしまっては、何者かに振り回されて疲れてしまいそうです。
その取捨選択は必要です。あとは専門家の書いた本や論文を読みたいと思っています。
育休終わったらそんな時間取れなさそうですが…。
でもこうして、経験と知識のある専門家が書いた本もあるので読書は続けたいですね。